昔はどこの農家にも1台は置いてあった織機 現在ではほとんど見かける事がなくなりました。
 矢野三蔵商店では数台の織機が現在も休む事なく菰を織り続けています。
 今では新品の織機は入手困難です。壊れた部品は修理し、常に最高の状態で菰が織れる様に
 機械の面倒を見るのも菰織り職人の仕事であります。
 また、菰に使われている藁は酒米として有名な山田錦の稲藁を使用しています。日本酒の入っ
 た酒樽をその稲藁で織った菰で巻くという実に合理的な構図となっております。


  【上@A】 竿の動きに合わせて1本1本藁を入れていく職人 藁の入れ具合、機械の微調整が菰の
         出来を左右する 

  【上BC】 藁と麻糸を交互に編み込んでいく 藁を1本通しては詰める の繰り返しにより菰が仕上が
          ってゆく       

    
 
 

 【上@】 織り終わった菰にのり(コモ塗料)を塗る。 この部分が菰樽の正面部分となり、後に各蔵元の銘柄
        や文字などを印刷するための土台となる。
        ※昔は布海苔を炊いてどろどろにしたものを塗っていたが現在は樹脂がベースとなった特殊な
         塗料を塗る
 
  【上A】 塗り終わった菰を丸1日天日干しにし、乾かす。 

  

   


 

 

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